副反応【症状・相談窓口・健康被害の救済】(令和5年3月28日)

更新日:2023年03月28日

新型コロナワクチン接種後の副反応について

現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。いずれの症状も、大部分は接種の翌日をピークに発現し、数日以内に回復しています。

従来型ワクチン

ファイザー社ワクチン

主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。

まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

また、ごくまれではあるものの、1~3回目接種では、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています(※1)。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください(※2)。

ごくまれではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください(※3)。

(※1)12歳以上において、3回目接種後の報告頻度は、2回目と同様、若い方、特に男性で高かったものの、2回目よりも低い傾向が見られています。5~11歳の初回接種(1回目・2回目)については、米国において、12~17歳男子に比べ5~11歳男子の方が報告頻度は低かったことが確認されています。

(※2)保護者の方は、生後6か月~4歳のお子様に、胸の痛みを訴える、ドキドキすると訴える、息苦しそうにしている、むくんでいる等の症状が見られる、または、食欲や活気がない等普段と違う様子が続くようであれば、医療機関を受診させてください。

(※3)保護者の方は、生後6か月~4歳のお子様に、手足を動かさない、力が入らない、しびれ等の症状が見られる、または、食欲や活気がない等普段と違う様子が続くようであれば、速やかに医療機関を受診させてください。

3回目接種では、1回目や2回目の接種と比較して、主に脇の下のリンパ節の腫れが多く(5%程度)報告されています。症状は軽く、数日以内に自然に回復することが多いですが、腫れがひどかったり、長引いたりする場合は、医療機関を受診してください。

接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

 

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「小児(5~11歳)の接種にはどのような副反応がありますか。」にリンクします。

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「乳幼児(6か月~4歳)の接種にはどのような副反応がありますか。」にリンクします。

 

武田社ワクチン(ノババックス)

主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部位の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

また、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸の痛みや動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

 

モデルナ社ワクチン(令和5年2月11日で接種が終了)

主な副反応は、注射した部分の痛み(※1)、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。

(※1)初回接種(1回目・2回目)では、接種直後よりも接種翌日に痛みを感じる方が多いです。接種後1週間程度経ってから、痛みや腫れなどが起きることもあります。

まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

また、ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています(※2)。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。

(※2)12歳以上において、3回目接種後の報告頻度は、2回目と同様、若い方、特に男性で高かったものの、2回目よりも低い傾向が見られています。

ごくまれではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

3回目接種では、1回目や2回目の接種と比較して、リンパ節の腫れが多く(20%程度)報告されています。症状がひどかったり、長引く場合は、医療機関を受診してください。

接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

 

アストラゼネカ社ワクチン(令和4年9月30日で接種が終了)

主な副反応は、注射した部位の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱等があります。なお、臨床試験では、これらの症状は2回目の接種時より1回目の接種時の方が、発現頻度が高い傾向が見られています。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に血小板減少症を伴う血栓症(※1)、毛細血管漏出症候群(※2)、ギラン・バレー症候群などの脱髄疾患(※3)を発症した例が、海外で報告されています。接種後に次のような症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

(※1)持続する激しい頭痛、目のかすみ、息切れ、錯乱、けいれん、胸の痛み、足のむくみや痛み、持続する腹痛、接種部位以外の内出血(あざ)などの症状。なお、これらの症状のほとんどは接種後28日以内に起きることが多く、また、2回目の接種後よりも1回目の接種後に起きることが多いです。

(※2)手足のむくみ、低血圧などの症状。

(※3)手足の力が入りにくいなどの運動障害、しびれなどの感覚障害、排尿・排便障害、目のかすみなどの視力障害。

接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

 

厚生労働省新型コロナワクチン情報提供資材「接種後の注意点」にリンクします。

オミクロン株対応2価ワクチン

ファイザー社ワクチン

主な副反応は、注射した部位の痛み、疲労、頭痛、関節や筋肉の痛み、寒気、発熱等があります。

まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

また、ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。

ごくまれではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、医療機関を受診してください。

なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

 

モデルナ社ワクチン

主な副反応は、注射した部位の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。

まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

また、ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。

ごくまれではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

 

厚生労働省新型コロナワクチン情報提供資材「接種後の注意点」にリンクします。

接種後すぐに現れる可能性のある症状

 

アナフィラキシー

・薬や食物が体に入ってから、短時間で起こることがあるアレルギー反応です。

・じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が、急に起こります。血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。

・起こることはまれですが、接種後にもアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、ワクチンの接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしています。

血管迷走神経反射

・ワクチン接種に対する緊張や、強い痛みをきっかけに、立ちくらみがしたり、血の気が引いて時に気を失うことがあります。

・誰にでも起こる可能性がある体の反応で、通常、横になって休めば自然に回復します。

・倒れてケガをしないように、背もたれのある椅子に座って様子をみてください。

ワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について

ファイザー社とモデルナ社の新型コロナワクチン接種後に、ごくまれに、心筋炎・心膜炎を発症した事例が報告されています。

特に、10代および20代の男性(以下、「若年男性」という)の接種後4日程度の間に多い傾向があり、3回目接種後の報告頻度は、2回目よりも低い傾向となっています。また、若年男性では、ファイザー社よりもモデルナ社のワクチンを接種した場合における報告頻度の方が高いことが確認されています。

(厚生労働省作成リーフレット)新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。」にリンクします。

このことを踏まえ、初回接種(1・2回目)は、原則として同一のワクチンを接種する必要がありますが、若年男性で1回目にモデルナ社ワクチンを接種した方で、2回目にファイザー社ワクチンを接種する「交互接種」を希望される方は、接種当日12歳以上の初回接種(1・2回目)ができる医療機関へ、交互接種を希望する旨をお伝えいただき、直接ご予約ください。

※交互接種の場合、1回目と2回目の接種の間隔は、27日以上の間隔をおくこととされています。

実施医療機関の情報はこちらからご確認ください。彦根市ホームページ「12歳以上の個別接種」にリンクします。

症状が出たときの対応

【発熱や痛み】

● 市販の解熱鎮痛薬 (アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬 [イブプロフェンやロキソプロフェン等])で対応いただけます。

● 発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。

● 妊娠・授乳中の方や胃潰瘍・腎機能障害・喘息などの 持病のある方は、薬剤師や医師にご相談ください。

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。」にリンクします。

 

【かゆみや発赤】

● かゆい場合は冷やしたり、抗ヒスタミン剤やステロイドの 外用薬(軟膏等)を塗ると、 症状が軽くなります。こうした 成分は、 市販の虫刺されの薬などにも含まれています。

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「ワクチンを接種して1週間くらい経ってから、腕にかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てきました。どうすれば良いですか。」にリンクします。

 

症状には個人差があり、症状が現れない方もあり、また、症状が無いから免疫がつかないというわけではありません。なお、症状が重い場合、長引く場合は、医療機関等への受診や相談をご検討ください。

(厚生労働省作成)新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法

 

ワクチン接種後の副反応等に対する受診・相談について

新型コロナワクチン接種後の副反応について、気になる症状が続く、改善されないなどの場合には、まず身近な医療機関(かかりつけ医や接種を受けた医療機関等)に受診・相談してください。受診の結果、専門的な対応が必要と判断された場合には、受診した医療機関から専門的な医療機関の紹介を受けることとなります。

また、滋賀県では副反応等の医学的知見が必要なご相談について、看護師または薬剤師が対応する新型コロナウイルスワクチン専門相談窓口があります。

【滋賀県新型コロナウイルスワクチン専門相談窓口】

〇受付時間    毎日24時間(土日祝含む) ※3/31は18時までとなります。

〇電話番号    077-528-3588

〇ファックス番号番号    077-528-4867

〇メールアドレス    [email protected]

滋賀県ホームページ「ワクチン接種関連の相談窓口やコールセンターについて」にリンクします。

 

彦根市および滋賀県の副反応疑い報告の状況

【彦根市および滋賀県の副反応疑い報告数】

令和4年3月27日までの状況

※彦根市で副反応疑い報告があったものの中では、吐気・血圧上昇・気分不良が多く見られています。

滋賀県内の医療機関から、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に『新型コロナワクチンの接種後の副反応疑い』として報告がなされたものとして、厚生労働省から県に情報提供があったものを集計しています。

ワクチン接種後には、接種と因果関係のない偶発的な事象も生じますが、因果関係が不明な場合も含めて、副反応を疑う事例として広く収集し、評価の対象としています。

 

今までに報告された新型コロナワクチンの副反応疑い報告など、新型コロナワクチンの接種後の副反応(副作用)に関する情報など、詳しくは、以下をご参照ください。

厚生労働省ホームページ 「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」にリンクします。

滋賀県ホームページ「新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応について」にリンクします。

ワクチンの安全性と副反応に関する詳しい情報

新型コロナワクチンの接種を受けた方を対象に、接種前後の抗体価の推移や、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛等、接種後に起こりやすい様々な症状の頻度等の調査が行われ、公表されています。詳しい情報やワクチンの安全性と副反応に関する疑問については、以下をご参照ください。

厚生労働省ホームページ「新型コロナワクチンの追加接種後の健康状況調査」にリンクします。

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「ワクチンの安全性と副反応」にリンクします。

 

健康被害救済制度

一般的に、ワクチン接種では、一時的な発熱や接種部位の腫れ・痛みなどの、比較的よく起こる副反応以外にも、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が生じることがあります。極めて稀ではあるもののなくすことができないことから、救済制度が設けられています。

救済制度では、予防接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合に、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。認定にあたっては、予防接種・感染症・医療・法律の専門家により構成される国の審査会で、因果関係を判断する審査が行われます。

(厚生労働省作成)予防接種後健康被害救済制度について

(厚生労働省作成)予防接種後健康被害救済制度について

(厚生労働省作成)予防接種後健康被害救済制度について(PDFファイル:560KB)

 

救済制度の申請

健康被害救済給付に該当する場合の請求は、健康被害を受けたご本人やそのご家族の方が、予防接種を受けたときに住民票を登録していた市町村に行います。

請求には、予防接種を受ける前後のカルテなど、必要となる書類があり、必要な書類の種類は申請内容や状況によって変わります。彦根市で接種を受けた方は、彦根市健康推進課(0749-24-0816)にご相談ください。請求に必要な書類の様式は、厚生労働省のホームページからダウロードすることができます。

 

厚生労働省ホームページ「予防接種健康被害救済制度について」にリンクします。

厚生労働省ホームページ 新型コロナワクチンQ&A「副反応による健康被害が起きた場合の補償はどうなっていますか。」にリンクします。

厚生労働省新型コロナワクチンQ&A「接種後に起きた症状とワクチンとの因果関係の考え方について、副反応疑い報告制度と健康被害救済制度では、どうなっていますか」にリンクします。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課 新型コロナウイルスワクチン接種対策室

電話:0749-24-0816

ファックス:0749-24-5870

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