知ってください、「ヤングケアラー」のこと

更新日:2022年02月14日

近年、報道などで「ヤングケアラー」という言葉を聞く機会が増えてきました。

ヤングケアラーは、下記のように、大人が担うような家族のケアをしている子どもたちのことです。

ヤングケアラーが問題とされるのは、子どもがその年齢や成長に見合わない責任や負担を負うことで、育ちや教育、人間関係に影響が生じるなどの恐れがあるためです。

彦根市では、ヤングケアラーへの支援は、社会全体で行う必要があると考えています。

ヤングケアラー支援のため、まずは知ることから始めましょう。

ヤングケアラーはこんな子どもたちです

家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どもが、ヤングケアラーと呼ばれています。(法令上の定義はありません。)

参考: (一社)日本ケアラー連盟ホームページ

ヤングケアラーが行っているケアの例

ヤングケアラーが行っている家族のケア(世話)には次のようなものがあります。 

  • 障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている

  • 家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている

  • 障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている

  • 目を離せない家族のみまもりや声掛けなどの気づかいをしている

  • 日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳をしている

  • 家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている

  • アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している

  • がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている

  • 障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている

  • 障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている

いずれも、子どもが、大人が担うような責任を引き受けている(いわゆる「お手伝い」の範囲を超えている)場合、ヤングケアラーになると考えられています。 

子どもが子どもでいられる街に。

ヤングケアラーは見えにくい

幼い頃から家事や家族の介護・世話をしている子どもにとって、その生活は「当たり前」になっているため、家族外の大人や友達に相談せず、本人がヤングケアラーであると気付いていないケースも多くあります。

疲れている、眠そうにしている、学校等へ出席できにくくなっているなどのサインを見逃さないことが大切です。

ヤングケアラーの相談先

ヤングケアラーには、気軽に何でも相談できる環境づくりと周りの人の支えが必要です。

困っている子どもを見聞きしたり、相談を受けたりしたら、彦根市家庭児童相談室(電話 0749-23-7838)までお知らせください。

また、下記のお問い合わせ先メールフォームもご利用いただけます。

匿名でも、不確かな情報でも構いません。

さらに詳しく知りたい

厚生労働省の特設ホームページ「子どもが子どもでいられる街に。~みんなでヤングケアラーを支える社会を目指して~」では、ヤングケアラーの説明のほか、元ヤングケアラーが話す動画や、支援を行っている専門家のインタビュー記事を見ることができます。

是非、ご覧ください。

特設ホームページ
「子どもが子どもでいられる街に。~みんなでヤングケアラーを支える社会を目指して~」

この記事に関するお問い合わせ先

子ども未来部 子育て支援課 家庭児童相談係

電話:0749-26-0994
ファックス:0749-26-1768

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