芹川の観察ガイド

芹川で遊ぶ子供と川沿いの2枚の写真

発刊にあたって

 芹川は約400年もの昔、彦根城築城当時に防塁をかね現在の河道に改められました。その作業に従事した人の数は、はかりしれません。そして、この時に護岸のため、ケヤキなどが植えられたわけです。同時に、芹川周辺には町人屋敷と足軽組屋敷が配置されました。

 ケヤキや桜の並木は、私たちに心のやすらぐ散歩道を提供していますが、時の経過とともに周囲の状況も変わってきました。今、私たちに与えられた使命は、豊かな自然と古い歴史が織りなすすばらしい景観を将来に伝えることではないでしょうか。

 芹川周辺を散歩しながら、古(いにしえ)の思いにひたっていただき、芹川のよさを見直していただく一助になればと願っています。

昭和63年3月

参考文献

  • 彦根市史 上冊(1960年) 彦根市
  • だれにでもわかる水生生物による河川の水質判定の手引書(1983年)
  • 相模原の河川をきれいにする会 河川生物相調査部会
  • 川へいってみよう!(1986年) 長浜保健所
  • 原色日本樹木図鑑(1959年) 北村四郎 岡本省吾
  • 野草検索図鑑(7)樹木(1985年) 野草検索図鑑編集委員会
  • フィールド図鑑 身近な野鳥(1984年) 高野伸二 叶内拓哉
  • 彦根城の自然観察ガイド(1987年) 快適環境づくりをすすめる会

村重 圭三 村長 昭義