総評


 ご投句下さった詩友の皆様有り難うございました。総吟三八七句でした。勉強足らずでの盲選で秀吟を見落としていることをお詫びします。

詩友の方々ご健康にてのご精進をお祈り申し上げます。

(川崎壱範)


 彦根市でご蒐集の冠句を見せて戴くことは初めてのことで大変光栄に存じております。各々の玉章を拝見して感じましたことは、多数の作句が寄せられる場合には基本にもどり作句の巧拙よりも選句の対象に出来兼ねる作が現れることが多見されますが、今回の集句中にはそうしたミス等は全く見られず、然も全句が秀吟佳吟の林立であったことは同趣の皆々様が各々作句のためには良き指導者の許で日頃のご精進が現れ大変嬉しく心強く感じました。

寄せられた作句の個々に対する評は省略させて戴きます。今後もどうか正しい姿の作調でご研鑽の程切望申し上げます。

(竹山吟月)


 御市の冠界に、百を知らずして初めての御選、お許し下さい。

・この度の応募吟、三百八十余句、丁寧に拝見させて頂き、雅兄姉各位の並々ならぬ力量を痛感致しました。

・特選、入選、佳作とその席数に限りがあり、これを選ぶは何時もの如く骨の折れるものです。

 選者の好みと言う勝手に従ってキラリと光る、感銘句を頂戴致しました。

 残念ながら、多数の玉吟を選外としましたが、惜しみても余りある思いです。

・冠句は、冠題に対する付句(七・五)が生命ですから、新鮮で活きのよい発想が求められます。存分に知恵を絞ってあっと驚く一句に迫って下さい。また、冠句はそれぞれの心情を、平易に素直に吐露することも肝要かと思います。

・お互いに、志を高くして、また、楽しみながら研鑽を重ね、この地の文芸発展に貢献したいものです。選評稚拙あしからず。

(松山花兄)


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