総評
今年の応募点数は三十編で、若い人の応募が比較的少なかったせいか、特に人生において人とのかかわりに関した内容が多く見られた。さまざまな境遇を乗りこえて来られた人たちの哀歓がにじみ出たすぐれた作品に感動した。文章がやや拙くても、自分の生き方を信念をもって見つめる姿勢に心を打たれる。
力作であっても枚数不足のためやむなく選にもれた作品もあり惜しまれた。
(小田輝子)