<総 評> 
 年毎に川柳への関心が高まり、本年度も向上した応募作品が多数あることをうれしく思います。しかし、なかには細かく読むと、ここをこうしたら、もう少し工夫すれば「光る」句になる、惜しい作品もあります。 
 見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる、の五感に鋭敏さがほしいと思います。常日頃から、豊富な句材や句想を蓄えることを心掛け、表現には、ことばの選択や吟味に工夫を凝らしてください。 
 一日数句、せめて一句を目標に不断の作句を続け、自分史の一部としての、内容のある光る句を残したいものです。 
 五・七・五音の定律を基本として主題に迫り、重複語句を避けるとともに音読感にも配慮して、一層の研鑽を続けてください。 
 ますますのご健吟をお祈りします。
 
(青木 十九郎、中野 美智子)
 
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