市民文芸作品入選集
短歌
井伊文子 木村光子 小西久二郎 :選


特 選 
犬上郡甲良町   村岸ちづ子
坂田郡山東町   三輪幸江
松原町   落合 秀
 
入 選 
八日市市沖野一丁目   風安奈和枝
犬上郡甲良町   木村弘子
高宮町   西村うた
芹橋一丁目   伊藤寿美江
東浅井郡浅井町   木村諄子
普光寺町   寺田源三
<総 評>
 
 百十四名の方々の短歌への熱い心が伝わる選歌、その作業は、人へ感動を伝えるという短歌の基本に触れる機会でもありました。
 優れた資質と感性の豊かな作品、初歩ながら純粋な心が盛り込まれた作品など短歌の広さ、深さに接する場でもありました。
 この上は、現代人として「今を生きる」声を、心のつぶやきから叫びに至るまで、個性のきらきらする歌を目指して下さい。
 まずは「見る目、聞く耳、感じる心」を研ぎ澄ますことが課題です。
 五年、十年では新人、初心者と言われる短歌の世界、皆様のご精進をお祈りします。
(木村光子)
 
 歌を作る以上は誰しも佳い作品をと思うだろう。では佳い作品はどうしたらできるのか。先ず素材の問題があげられる。つまり「なにを」うたうかである。その「なにを」の次元の高低によって作品の価値が決定する。いくら生活を忠実に表現してもただごと歌にすぎない。生活から「なにを」引出し、発見し、創造するか。そこに個性や自己の存在が生まれてくる。「なにを」がいかに大切かを知り、自分の作品をもう一度見直してほしい。
(小西久二郎)


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