<総 評>
応募者八十五名という過去にない多数の作品と向き合い、皆様の心を読み取るひとときを得ましたことは、大変嬉しく胸のひきしまる思いでした。暮らしの中で詠む文芸として、川柳はよく目に触れます。誰でもどこでも、思ったこと、浮んだ言葉、調子の良いリズムなど、それがいのちの訴えであるならば、読者の心に伝わり、いつまでも残る一句となります。そのために、一句でも多くあなたの作品を創り続けてください。
そして、いろいろな句集を読んでみましょう。違いが解ると思います。まとめ方、新しい言葉、リズムの取り方など勉強になります。
時代と共に川柳も変わっています。新しい感覚的な川柳作品にも目を通されることをお勧めします。
多数の秀句の中から、十七文字に情景が見え、温かいものが伝わってくる作品や、明日への力が湧いてくる作品を選ばせていただきました。皆様のご精進をお祈りいたします。
(青山亨子)
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