大地の涙
鶏は鳥インフルエンザ 牛は狂牛病
鯉にも又 ヘルペスとか
家畜として食に肖〔あやか〕る人間達迄も
大流行する悲惨な悪病に悩まされ
更に連日地球上のどこかで起る爆殺テロ
何によってどこでどう狂い始めたのか
大自然と尊い生命の調和のリズムが
野鳥達もその惨禍に直接巻き込まれ
飛火の張本者とも見られている
常に変らぬ永遠の愛
不滅の真実の愛
そしてこれを念頭に持つ人間の心
掛替えのないこの命よ
私が昔教わった農の第一義は
「人は生きとし生ける大自然を愛する事なり」
「農の生産に依存して国は起るにあらず
農の存する処、直ち国存するなり」と
声あるものは語り、鳴き叫び
声なきものは無言の魂で示し表わし
共存の社会に喜びを分かち合へるはずなのに
予想だにしなかった出来事 死の世界
大地には今 悲しみの涙が
恐ろしい程多量に流れている
この血涙を止めて 平和な地球に
戻すは一体誰なのか
目覚よ人間よ 特に農民よ
本来の大自然を守る偉大な農信義に生きる
真の百姓の姿に
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