<総 評>
川柳部門の過去五年間の実績は、応募者は平均七十九名、入賞者は平均三十一名、入賞率は平均三十九%である。本年度の応募者は、平均よりも少し増えて八十四名である。
応募者の中で、独学で川柳に取り組んでいる人は、川柳グループに加わり川柳についての指導を受けることを強く勧める。学ぶときに道案内がいるのは、回り道ばかりしていて、いたずらに時を費やすことを避けられる。
また、川柳と並行して川柳以外の短詩型文芸(短歌、俳句、冠句など)を学んでいる人は、それぞれの違いを明確に理解して、それらが混同しないように心掛けてほしい。できれば、短詩型文芸のいずれか一つだけに専念していただきたい。
川柳は、できるだけ多くの人に読まれ、理解され、そして、読者の心に響くものでありたいと願っている。そのためには、豊かな心を養いつつ、着想・着眼点・表現方法・リズムなどに絶えず心を配り、自分自身の新陳代謝を図らなければならないと日々努力を重ねている。
青木十九郎
青山亨子
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