入選
( 評 )
姑に仕えながら多くの子育てに追われた、昭和の母親の残像が水に漬けた餅の底に写る。表面はふやけて糊状になり餅はやせて来て一抹の悲哀が残る。漬貧を旨としていた母の生涯。
(湖風)