入選
( 評 )
空への浮遊は羽を持たない人間の憧れである。体温をふくんだ息が虹色の球体の中に漲り上昇して行く。青雲の志を予測するごとく。その刹那は児の分身とさえ思える。母と児の歓声が聞こえる快活な句。
(湖風)