入選
( 評 )
喜怒哀楽を秘めた皺の深さに過ぎし歳月の五十年を想いかえしながら、子等から祝ってもらった幾年ぶりかの二人きりの旅、その情景にロマンの香りがします。下五の句付のまろやかな表現は温く微笑ましく漂ってきます。