![]() |
![]() |
|
木村 光子 小西 久二郎 島野 達也 :選 | |
|
|
|
<総評>
投稿歌二五〇首に対う時 何にも束縛を受けない自由な心であるか、自らに問いつつの選歌でした。 (木村 光子) |
現在どの結社でも歌人会も短歌人口は下降の一途をたどっている。そんな中で若干でも増えるのはうれしいことである。さて作品の質はというとそう高いとはいえない。その理由は自己不在の作品の多いことである。叙景歌にしても社会詠にしても独自性が欲しい。書画においても個性が重要視される。他人のための歌ではない。自らの生の証としての作品である。一首といえどもおろそかにはできない。読者を意識しているような作品もよくない。「事実」ではなく「真実」の把握である。その辺の誤解もあるだろう。目下高齢者が大半を占める短歌においては、惰性に流されて作歌されるのが一番よくない。やはり、つねに真剣にとりくむという信念を忘れては佳作は出来ない。厳しいことを言うのも歌を愛するゆえでおゆるし願いたい。 (小西 久二郎) |
今年は僅かながらも、応募作品数が増えたのは嬉しい。また、作の質もやや向上しているよう思われた。高齢者の歌が多いのは、現代の特徴だが、若者の若者らしい歌が見られないのは残念である。 (島野 達也) |
![]() |