11月8日プレスリリース:子どもの自己肯定感のみならず、学力を高めるとっておきの方法『朝鑑賞(対話型鑑賞)』を始めました

更新日:2021年11月08日

 本校では、子どもの自己肯定感のみならず、学力を高めるとっておきの方法『朝鑑賞(対話型鑑賞)』を、滋賀大学大学院、青木善治教授のご指導のもと、毎月1回、朝の学習の時間に、全校、全学年で行っています。

    この度、下記のとおりこの取組の様子を報道機関の皆様に公開しますので、ご案内いたします。

 

1    日時    令和3年11月17日(水曜日) 8時15分~8時30分

2    場所    彦根市立平田小学校 (彦根市平田町267)

    本校では2学期から滋賀大学大学院、青木善治教授のご指導のもと、朝鑑賞(対話型鑑賞)を毎月1回、朝の学習の時間に全校で行っています。

※取材いただける場合は、予め下記までご連絡いただけると幸いです。

 

    青木教授は、朝鑑賞タイムについて、次のように説明されています。

 


 「子どもの自己肯定感のみならず、学力を高めるとっておきの方法があります。それは図画工作科・美術科を活用します。朝学活前の15分程度の学習活動を行う時間を活用して、学級担任が1点の作品を用いて対話型鑑賞(朝鑑賞)を行うのです。対話型鑑賞とは1980年代半ばにニューヨーク近代美術館で開発された鑑賞法です。この鑑賞法の最大の特徴は、学力の優劣が大きく関係せず、だれでも平等に参加でき、思考力や表現力を高めていくことができることにあります。

    朝鑑賞中は、子どもは教師から知識を与えられる側、知識を試される側という受け身の存在ではなく、問いに対して主体的に考え、友だちの考えも取り入れながら、他者の考えも取り入れながら、自分で考えた「答え」を組み立てていく能動的な存在となります。『この作品を見てください。何が見えますか?』『時間は朝昼晩のいつ頃だと思いますか?』『季節はいつ頃だと思いますか?』『どんな声や音が聞こえますか』『どんな題名をつけますか?』『どこからそう思いましたか?』等々、様々な投げかけから始まります。対話型鑑賞(朝鑑賞)中、子どもたちは「みる→考える→話す→聴く→みる→考える→話す→聴く」を繰り返していきます。そこには正解もなければ不正解もありません。この様な活動を繰り返す中で、同じ作品を見ていても、多様な見方や感じ方があり、互いのよさや個性を発揮しやすく、同時に認めやすい環境もつくられていきます。 それは、朝鑑賞後の授業においても、意欲的に発言する子どもが増えると同時に、お互いの話をしっかりと聞く姿勢も培われていきます。


    本校が行っているこの対話型鑑賞については「VTS」と呼ばれ世界に広がり、発祥地アメリカ、欧米、中東、南米など各国の教育現場で導入され、また、「VTS」に関する本も出版されています(学力をのばす美術鑑賞 フィリップ・ヤノウィン著 淡交社)。

    この取組で、平田の子どもの思考力を伸ばし、自己肯定感、学力の向上につなげていきたいと考えます。

朝鑑賞の様子

 

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