5月10日プレスリリース:『彦根藩史料叢書侍中由緒帳17』を刊行しました。

更新日:2022年05月10日

このたび彦根城博物館では、みだしの印刷物を刊行しましたのでお知らせします。この史料集は、江戸時代の彦根藩士の履歴史料「侍中由緒帳」を活字化したもので、第17巻となります。

名称

『彦根藩史料叢書侍中由緒帳17』

印刷物の体裁、印刷部数

A5判・412ページ(単色刷り・上製本)、200冊印刷

頒布価格

3,800円(彦根城博物館ミュージアムショップで販売)

内容

「侍中由緒帳」は、当館の所蔵する重要文化財「彦根藩井伊家文書」に含まれ、江戸時代に彦根藩が藩士の人事を管理するために作成・活用した基本台帳です。同資料には、藩士各家の当主の役職の任免や賞罰の履歴が記録されています。元禄4年(1691)、4代当主井伊直興(なおおき)の命により作成され、明治初年まで書き継がれました。藩士の実態はもちろん、彦根藩の歴史を知る上でも重要な基礎史料であるため、平成6年(1994)以来、刊行してきました。
この史料集では、「侍中由緒帳」の史料本文を忠実に翻刻(古文書のくずし字を活字に直すこと)し、人名や重要な記事についての注を付しています。また、各家に関する解説、各家の系図も収録しています。本巻には、原本の第50号と第51号に収められた、数十石クラスの知行取(ちぎょうとり)である中級藩士22家と、四十俵四人扶持を本高とする騎馬徒(きばかち)の家28家の、計50家を収録しています。知行取とは、藩から領地を与えられた侍身分のことで、騎馬徒とは、侍身分でありながら馬に乗ることはなく、領地の代わりに蔵米(彦根藩の蔵に納められた米)を支給される藩士のことです。
 

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この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 彦根城博物館 学芸史料課学芸係

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ファックス:0749-22-6520

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