入 選
( 評 )
春の陽気に、地上や屋根より陽炎がゆらゆらと炎のように燃えたっている。広い田畑を耕す耕耘機が、まるで陽炎を掻き混ぜ押し出しているかのごとく見え、躍動する春の景を見事に詠い出している。
(紫水)