<総 評>
本年も、昨年と同じように一人三句と言う投句規定であったが、応募者数は191名という過去最高とも言えるものであったことは、喜ばしいものであった。それだけに皆様が俳句に関心を持たれていることによるものと思います。
入選された方のお名前も初めてお聞きする方もあり、それぞれ熱心に句作りに励んでおられる結果かと思っています。
彦根の春の市民文芸も第36回を数え、その間関係者も変わり、選者の顔ぶれも変わりましたが、よくこれまで続いてきたことに敬意を表します。大変なご苦労があるかと思いますが、俳句の町彦根を益々皆さんに印象づけられたいと思います。
さて、選ばれた句の中には納得のいかない句もあるかと思いますが、選者の夫々の好みもあり、また流派も違うこともあり仕方がないと思ってください。また考え方によっては、応募者の方にとっても公平であるとも考えられます。特選・入選句については、各選者がもっとも優れたと思われる句を選びました。また佳作句については、各選者が夫々30句程度を選び種々協議の上、56句を選びました。
また俳句は、他の部門より二倍以上の応募者がありながら、特選句は他の部門と同じ三句であることに対する不満の声をお聞きしています。確かにお聞きする通りでありますので、来年より考慮していただくように申し入れました。
今年は、20世紀最後の年であり、21世紀につながる年でもあります。益々研鑚されて、来年は更なる佳句を寄せられることを期待しています。
紫水 |
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