<総 評>
今年も、多数の秀吟に接し、選評の難しさをひとしお痛感いたしました。特選以下三十余吟、入賞数が限定されておりますだけに、悩まされます。
何時もの如く、選者の勝手によって、結果を出さねばなりませんが、選外の止むなきにいたりし方には大変申し訳なく思っております。どうかご理解下さい。
本市の文芸冠句輯も、年々レベルが高まり、喜ばしく思っております。更に意欲を燃やし、益々のご研鑽を乞い願い、併せて同好の輪の、大いなる広がりを期待して止みません。
松山花兄
今年の冠題は、三題とも温かい親しみ易い冠題でしたので、発想に同意句が多かったように思いました。
故郷への想い、恩師への追慕、在りし日の人々への追想、心の通う会釈、萌ゆる若葉に溢れる希望と、皆さんの研鑽されたたくさんの句を拝読し今後もこの彦根に冠句が、発展しますことを希っています。冠題から生まれる下七・五句の推敲をお互いに勉強して心の安らぎとしての文芸に努力してゆきたいと念じています。
最後になりましたが、たくさんのご応募有難うございました。
山脇千峰 |
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