入 選
( 評 )
どんな運命の悪戯でしたやら。最愛の人を奪われし身の夢泡沫の儚き過ぎし日が胸底に焼き着き、何時いつ迄も消えやらぬ毎日は、生きる骸もその侭。でもそんな私を褪せた夫の遺影のみが強く生きよと励まし慰めてくれる朝夕の切なさ辛さ。