入 選
( 評 )
楽しいときも、悲しいときも、母は懸命に生きた。それを見つめてきた私は、問題に突き当たり行き詰まったとき、母を思い出す。母は、いつも根気よく、手品師のようにそれらを解きほぐしていった。