<総 評>
216句から30句を選ぶと、入賞率は14%になる。72人から30人を選ぶと、入賞率は42%になる。市民文芸は、競争率が低いとは言えないであろう。入賞は、作品内容と選者の価値観で決まる。私は、常に、川柳はこうあってほしいと願いつつ応募作品と向き合ってきた。
応募作品は、年々水準が向上してきている。また、川柳作家の数も増えている。そうした中で入賞するには、ユニークな発想、あるいは、ユニークな対象の捉え方が必要であり、それをリズムよくまとめなければならない。また、言葉に酔って中身の薄いものにならないように注意してほしい。
発表するということは、他人に伝えるということである。自分の心を伝えるには、相手にわかってもらう工夫が必要である。もちろん、読み手の側にも、わかろうとする努力がなければならない。
青木 十九郎
自分のことを詠んだ句、作者の思いがが伝わってくる句、情景(ドラマ)が見えてわかる句などを選びました。常に作句している人とこうした時だけの人との差が見えます。句会、勉強会などに出席し、多読、多作を心がけ、不断の前進を続けたいものです
川柳は、口語調、現代仮名遣いで作ってほしいと思います。
中野 美智子
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