特 選
( 評 )
片時も手放さない、手垢に汚れた愛用の辞書。そこには、人生行路における「わたしの駅」がある。一つ一つの駅にある作者の思い出が、辞書を手にしたとき鮮やかによみがえる。「わたしの駅」に、作者の優れた感性がある。