特 選
( 評 )
雲雀は突如として田畑から甲高い啼声を上げて空へ空へと上って行く。盛んに羽搏いてどこまで上るかと思うほどである。しかし降りてくる時は啼声も小さくストンと草むらに降りる。作者は興味深くそれをじっと見ていたのである。
(紫水)