<総 評>
二十一世紀を迎え、彦根の市民文芸作品も第三十七回目を数えた。今年度の応募数は、約六〇〇句であり、毎年選をする度に感じる事だが、作品の内容が年々向上している事である。当然出句される方々の力量が上達しているからであるが、佳句が多く甲乙を付け難く、まさに当落は紙一重の差である。だから今年入選されなくても、来年は是非また挑戦して頂きたい。
選をしていて感じることは、一般的に彦根はやはり古い城下町であるのか、作品には気品があり、また美しさも感じられるが、少し保守的な作品が多少多いように思われる。もう少し飛躍されても良いのではと感じる次第である。
しかし、入賞、入選作品は、決してそのようなものでなく、素晴らしい作品ばかりである。
尚、作品の整理に力を注がれた関係者の方々の努力は大変な事で、多いに敬意と感謝を述べる次第である。
(いさを) |
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