<総 評>
「詠み手」が「読み手」にどれだけの感動を与えることができるか。作品の価値はここで決まります。
応募作は個性の豊かさ、歌材の良さの反面、類型歌の多いことも実感しました。
作者独自の視角、掘り下げが望まれます。感性、詩質の向上、加えて言葉選び、定型のリズム、国語表記の約束など課題が山積しています。だからこそ、意欲も湧いてくるのです。ご精進を切に祈ります。
(木村光子) |
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作品を一歩前進するために作るにあたり、次のことを考えてはどうだろうか。
- 作品のなかに自己の存在感はあるか、別に「われ」「わが」はいう必要はない。
- 情景描写の作品でもそこに自己の発見があるか。個性的な見方があるかどうか。
- 歌は調べであるから作品の韻律はどうかを見直してみる。
外見は同じだが価値観が大きく異なるのは上の点だろう。
(小西久二郎) |
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