特 選
( 評 )
久し振りの春日和。児と連れ立って春の野に出掛けた。そこで今年初めて初蝶の飛ぶのを見た。ひらひらと舞いとぶ初蝶を追いかける児の姿。まるで蝶々の舞うごとく、児も野に舞っているように見てとった母親の感覚。「野に舞ひて」と詠んだところが実にうまい。
(紫 水)