入 選
( 評 )
遠いあの世に行ってしまった子が夢の中で歩いてくる。思わず声をかけた瞬間、はっとして夢がさめる。亡き子を忘れられない親の思いであるが、上句を淡々と詠い、下句で緊迫感を持って詠っている。