詩 市民文芸作品入選集
入選

下矢倉町 勝見 久子

あすくの里に
犬二匹居ました

二年前の夏祭りの夜の
花火にびっくりして
ひまわりは逃げました
いずれは帰ってくる事を
待っていますが
帰ってきません

でも、さくらが居るので
うれしいです。

みんなにかわいがられていて
犬はみんなのよりどころです

今度の夏祭りに
さくらまで逃げないように
みんなで気をつけます


( 評 )
 作者はもう一編作品を出しておられ、その中に指文字をされるということが書かれていた。そんな作者と犬たちとの交流がとてもやさしく伝わってきて、読むものにほのぼのとした感動をもたらす。詩としての出来栄えもすばらしい。

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