冬の日に
編み針を ひと針 ふた針 動かして 空を見上げ おちてくる 雪の白さを編み込み 糸の色あい やわらげ
あなたの 衿元に あたたかさ 届いたら 編み目の雪の花 ひらき 語らいに とけ出して 春の色に 変わるかしら
静かに 雪降る一日は ひとり 黙々と 針と毛糸に 心模様 綴る おだやかな 編み物 日和り