入選
( 評 )
この句の「薄氷」は「うすらい」ではなく本当に薄く張った氷だ。防火桶に氷が張ったとは水を使わなかったということ、即ち平穏だったことそのもの。平凡な素材からこんな作品が生まれるのも俳句の魅力。
(夏生)