<総評>
昨年度は応募句数が減って稍寂しかったが、今年度は句数にして七十一句も増え、俳句への皆さんの情熱を感じました。最近は各地の各大会でも応募数の減少が見られる事を思うと、これはとても嬉しいことです。
多くの作品の中より選者三名が熱心に真剣に選ばせていただきました。
どの作品からも作者の見聞や思ったこと、人に伝えたい気持ちが溢れ、数に限りあるため選外にしなければならないことに心が痛みました。
作品的には歴史ある町彦根を中心にした地域性でしょうか、穏やかで上品な作品が多いと感じました。俳句の基礎は写生で有ることは当然ですが、そこに創作文学としての句も加えても良いのではとも思います。応募点数三句のうち一句は今まで自分で詠んだ事のない素材、詠法に挑戦してみては如何でしょう。一歩前の或いは一段深い句が生まれるかも
知れません。次年度も是非ご参加ください。
(夏生) |