憧れの空
ビルの谷間の空は限られた四角 蟻の住処も解らないまま 湖北へ行こう メタセコイアの並木を越えれば 空と湖の広がりは玉手箱を開けた様 ときめきは視界を越え わたしを憩わせ悪を消し 何かへの挑戦の文字がよぎった この町の路地の明け暮れには 同じ空しか仰げない 忘れていたのではないが 感動と発見想像もしない憧れ クレームのない生き方 澄み渡る無限の空に 灼熱の夕やけ空に 生き直すため わたしは 若さが欲しいと切に