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移住者インタビュー #3 久米さん

更新日:2020年07月30日

思い出の場所に戻り、懐かしい風景の中の暮らし

久米 勝智さん/Uターン

 

現代の大量生産ではできないような丸縫いや手付けボタンを施した、いつまでも長く着れるシャツを製作・販売。人と生活に馴染む、丁寧なものづくりを行っています。現在は、湖岸が見えるアトリエ兼店舗「COMMUNE」で活動中。

-彦根に戻られてからいかがですか?

 

戻って来てからは、市内の別の場所で11年間お店を開いていました。拠点を変える時に、どこにしようか考えたんですが、市内にある元々祖父母の家だった場所を使うことにしました。

 

 

-思い出のあるお家をどうするか悩んだと思います。

 

120年前くらいの家で、五衛門風呂とかある家だったんです。小さい頃、遊びに来てた場所で生活するのもいいなと思って。ここから琵琶湖が見える景色は変わらずで、懐かしい気持ちになります。

立派な古民家だったので、リフォームして使うか悩みました。けれど、自分には大きすぎたり、リフォームの方が高くついたりと考えた結果、建て直すことにしました。再利用も新しくするのも“家とずっと付き合っていく”のは変わらないと思うんです。いろんな友だちも手伝ってくれたりしながら出来た家なので、大事にしたいです。

-住居と仕事場が一緒になって、変わったことはありますか?

 

アトリエはお店も兼ねているのでいろいろ考えて作りました。おかげさまで、のびのび仕事が出来ています。解体した時に出た梁を、庭にベンチとして置いているんですが、ついつい休憩しちゃいます。お店の位置は前の場所より離れるんですが、お客さんも「静かでいい所」と言ってくれますし、ゆっくり商品を見てもらえる事が出来るので良かったです。

―これから挑戦したいことはありますか?

 

商品を製作中に「高島ちぢみ」の技術を使ったオリジナルの生地を作るようになり、少し見方が変わりました。昔は思わなかったんですけど、最近は“滋賀で完結出来たらいい”と考えるようになりました。“滋賀で作ったもの”を滋賀の人にも知ってもらいたいなって。外へのアピールも大事ですけど、中のことも大切にしたいなと思うようになりました。

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