移住者インタビュー #7 小林 さん
憧れの田舎暮らしを求めて。理想の古民家との出合い。
小林 満さん(写真向かって右)・知子さん(同左) / 愛知県から移住
十割手打ちそば処 百百百百(どどもも)
愛知県でそばの修行中に、古民家探しを始める。数年後好みの物件を見つけ購入。
2019年6月より、中山道鳥居本宿の古民家『百々家住宅』を活用し、そば屋を開業しています。
―これまでの経緯を教えてください。
会社員を経て、愛知県でそばの修行をしていました。物件の契約期間もあり、憧れだった田舎暮らしを目指そうと、そば屋を経営できる古民家を探し始めました。昔から古いものが好きで、家具や小道具など集めていました。
本格的に探し始めたのは7~8年前から。休日を使っていろいろな県に田舎体験したり、空き家を見に行ったりしました。滋賀県内も各地域見て回りましたね。その中で、一番条件に合っていたのがこの物件でした。
―立派な物件です。改装準備は大変だったのでは?
中は江戸時代から最近まで使用していたものが大量に置いてありました。業者に頼まず、通いながら自分たちで1年程かけて掃除をしました。大きいものはトラックをレンタルして運び、とにかく片付けが大変でした。その後、工事の期間が2年。建物は元々立派でしたが、床と厨房を改装し、蔵などを取り壊したりしました。その他に屋根の修理と壁の修理、アルミの建具を昔の形に戻すため木の建具に変える工事が対象で、一部補助が出ました。田んぼもあるのですが、全部は使い切れないのもあり一部駐車場にしました。
―住んでいる地域はどんなところですか?
ここ鳥居本は城下町の地域と比べて田舎の風景ですが、トンネルを越えれば市街地へ出られるので不便には感じません。中心街は飲食店も多いし、ホームセンターもスーパーも揃っているし、コンパクトに生活に必要なものが集まっていてちょうど良いです。滋賀県はスキー場でも遊べますし、移動するにも便利な場所だなと思います。
―周辺の様子は?
住み始めてから、周りに空き家があることに気が付きました。空き家バンクや不動産屋に載っていない家もたくさんあると思うんです。ここに住んでまだ2年ですがこの近所も空き家が増えたなと感じます。
先日、近所に家をどうしようか悩んでいる方がいたので、空き家バンクを紹介しました。割と直ぐに契約成立になったそうで、「紹介してくれてありがとう」と、とても感謝されました。
―新天地での暮らしはいかがですか?
憧れの田舎暮らしが始まり、日々お店を開店させるので慌ただしいです。周りの人も初めは「ここでお店やって大丈夫?」と心配していましたが、今ではご近所さんがパートさんとして手伝ってくれています。パートさん経由で地元の方を紹介していただき、おかげさまでそばを植えたりも出来ています。市内の方も食べに来てくれますし、知り合いも徐々に増えました。せっかくの中山道なので、周辺にお店が増えるといいですね。
更新日:2021年08月04日