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移住者インタビュー #8 吉田さん

更新日:2022年02月28日

どんな時でも一人一人に寄り添えるローチョコレートを目指して

吉田 理恵さん / Uターン
Hareto-Keto Raw Chocolate & Detox Cafe -ハレトケト-

 

彦根市の指定文化財である足軽組屋敷でデトックスカフェを運営。
看護師として勤務していた時に食と健康の関係を実感し、治療が必要な状態に至るまでの予防医学が重要だと気付く。働いていた経験を活かし、栄養学や予防医学の観点から、植物の持つ健康成分をギュッと詰め込んだお菓子を製作しています。
 

吉田さん

 

 

― 看護師からスイーツ製作に転身した経緯とは?
 

ローチョコレートを知った時に「これだ!」!って思ったんです。食べた時の心と体の充足感に感動して…。それから独学で作ったり勉強したりしていました。
海外が好きでよく旅行に行くんですが、本当は海外で暮らそうと思っていたんです。だけど「日本で何か残したい」と思い帰国してきました。帰国後すぐに物件探しして、知人や自治会の方々に協力いただいて、今の古民家でお店を始めることが出来ました。

 

ローチョコレート

 

― ローチョコレートって?


ローチョコレートの「ロー」は「生」を意味します。(ローフード:48度以下で加工調理されたRaw(生)の野菜や果物などの植物性食材を食べる、食スタイルのこと)

非焙煎のカカオ豆から作られ、未精製の茶色い砂糖や天然の樹液で甘味をつけたローチョコレートは、カカオの栄養を余すところなく取り入れられます。動物性食品不使用、白砂糖不使用、グルテンフリーなのでアレルギー症状のある方やヴィーガンの方も安心して食べられます。

 

縁側と庭


― 立派な足軽屋敷ですが、和風建築を選んだ理由は?


ネットでいろいろ探しました。草津とか信楽も好きなので滋賀県のいろいろな場所を調べました。改装出来るちょっと古いお家がいいなと思っていたんです。それで「なんかいい所だな」って思ったのが、たまたま実家のある彦根の物件でした。前の方もきれいに使われていたので、すぐにお話を進めてもらいました。空き家バンクさんと自治会の方々のご協力の元、物件をお店として使えるようにしていただきました。

 

足軽屋敷

 

ー 新しくチョコレート工場が出来たそうです
 

始めは特に考えてなかったのですが、近くにカフェとは別に作る場所が欲しいと思っていたんです。お借りしてる物件は以前別の人がお店をやられていた場所で、ここもまた足軽屋敷です。キッチンだけ手直しして使わせていただいてます。手が回らないことが増えてきたので、工場ではアルバイトさんに細かいお手伝いをしてもらってます。今まで製造と発送とかの作業全般を全部ひとりで担っていたので助かっています。

 

座敷

 

― お店を始めて4年。地域の人たちとの関わり
 

お店の開いてる日が限られているので交流が多いってほどではないですが、立ち話したり、ご挨拶したり。ご近所の陶芸家の先生は仲良くさせてもらっています。あとはご近所さんや裏の人とか、自治会の方からも近隣の情報をいただいたりしていますね。結構気にかけてもらってます。住宅街だし、お気遣いいただいてる感じがありますね。周りの方に見守っていただいています。
「とりあえずやってみようかな」って始めて、やりながらここまで来たって感じなんですけど、今は「彦根にいてくれて良かったわ」って言われるようになりたいなって思います。