移住者インタビュー #10 森さん
馴染みのある滋賀で始めた水辺の暮らし。
森勝昭さん/愛知県から2020年Iターン 早紀さん/2014年Uターン
流星釣具(リュウセイフィッシングワークス)
地元愛知県豊田市で2002年から釣竿・釣り具販売の専門店を始めた勝昭さん。新たな目標のために移住した彦根で、ビワマス漁師としてのキャリアも歩まれています。
-彦根に移住を決めたきっかけは何ですか?
勝昭さん:子どもの頃から釣りが好きで、水辺の近くに住みたいと思っていました。いろいろな所に釣りに行ってはそこの環境を見ていて、事業が軌道に乗った30代後半くらいから新たな目標として、漁業か釣り船をやりたいと思い、本気で移住を検討し始めました。
最終的に彦根を選んだのは、クリアすべき条件、例えば漁協組合の加入のこと、自分がしたい漁法のこと、ネット環境、実家へのアクセスの良さなどが、自分が作成した移住計画書とマッチしたためです。20年前から琵琶湖には通っていて、いいところであることは知っていたし、今となっては彦根でよかったと思っています。
-住まいはすぐに見つかりましたか?
勝昭さん:漁協から近くて予算内でとなると、なかなか見つからず、3年掛かりました。結局予算はオーバーしちゃったけど、先輩移住者さんから紹介してもらったいろいろな縁で、この物件を見つけることができました。
ここは漁港も川沿いからすぐだし、自然に囲まれているけど、徒歩圏内に日常生活に必要なものは揃っていて便利だし、昔ながらの地域なので少し田舎っぽい近所付き合いがあったりと、自分としては理想的な環境です。道幅が狭かったりするけど、テレワークをしている人とか車を使用しない人には街中だけど静かな環境で、もってこいかなと思います。キラキラした刺激がいっぱいある都会ではないけど、自分のように釣りや自然の中での遊びが好きな人には、この彦根はいいところだと思います。
-お子様も生まれてだいぶ生活は変わりましたか?
勝昭さん:そうですね、変わりました。3年前までは本当に1人で生きていこうと思っていたのに、妻と出会って、気が付いたら犬も増えて、娘も生まれて、一気に4人(匹)家族になってました。
-お二人はどのように出会われたんですか?
早紀さん:私が前職で関係のあった湖東焼の窯元の先生と夫が地域の会合などを通じて仲良くしていて、その先生に紹介されたのがきっかけです。
-この地域の環境や子育て環境はどうですか?
早紀さん:実家も通っていた学校もすぐそこですが、芹橋に踏み入れたことはなく、初めて訪れたのは5.6年前の足軽屋敷の公開イベント(毎年秋ごろ開催)です。これまで感じていたイメージと違って、昔からの地元の方が古民家へ移住された方のお手伝いをされていたり、あしがるノイエという集える場所もあり、コミュニティ活動も活発なので驚きました。
ママたちが集まる「かぴばらくらぶ」っていう活動もあって、生後2か月の娘を連れて梅シロップを作る会に参加しました。ほかのママが子どもを代わるがわる抱っこしてくれて、子育てはひとりじゃないんだなと思えて、不安定な産後に心強い気持ちになれました。ご近所もいい方ばかりで、犬や子どものことを気にかけてくれるあたたかい環境です。
-移住を考えている方にアドバイスはありますか?
勝昭さん:直感的に「この場所!」ときて成功する人もいるでしょうし、自分のようにしっかり計画を立て、じっくり時間をかけて移住先を見つける人など、人それぞれですが、自分に合った探し方で、納得のいく場所を見つけることが大事かなと思いますね。
更新日:2023年09月25日