参加者レポート4

私にとって滋賀県は非常に親しみがある場所だ。中学生の頃からTMレボリューションが好きで、自然と歴史が数多く残る彦根は魅力的なところだからだ。1年ほど前から自分らしい生活がしたいと思いはじめた中で、バーチャル知事で地域創生について取り組んでいる西川さんの話をきいているうちにだんだんと滋賀県に住みたくなってきた。

社会人になってからというもの、学生の時のように趣味や音楽を楽しむ余裕もなく、なにかやりたいと思いながらあっという間に40​歳​を迎えた。このままではなにもできないと思い、昔よく遊んでいた人形のことを思い出し、似たような人形を買ったことがきっかけで人形の服を作りはじめた。祖母と母が手芸に親しんでいたので、小さい頃隣でよくみてたなあと懐かしくなり作り始めると楽しかった。そして今年はコロナ後初のイナズマロックフェスが開催されるということで、ずっと行ってみたかったなあということを思い出し、行ってみようかなと久々に心が踊った。

小さい頃ミシガンに乗ったり、信楽焼を体験したり、彦根城も観光したりと滋賀県には楽しい思い出がたくさんある。イナズマにも初参戦し、改めて滋賀県ののんびりとした雰囲気が心地いいなあと感じ、やっぱりここに移住してみたいという思いがますます大きくなった。

小さい頃から古い建物が好きで住めたらいいなあとずっと思っていた。今回見学させていただいた足軽屋敷は、当時の面影がそのまま残る貴重な文化財だ。1番初めに入らせていただいたあしがるノイエさんの「ドライフラワーと雑貨のmimosa」さんのお店はとてもかわいくて、こんなお店がもてたらいいなあと思った。木製のどっしりしたテーブルや、本棚などの家具と配置によりレトロな雰囲気が増していて居心地の良い空間だった。足軽屋敷をシンプルにそのまま使われていたリメイク時計工房さんも素敵で、様々なデザインの時計とともに好きなものに囲まれながら仕事をされていてとても楽しそうだった。また、ご自身で設計して改装されたという白い壁の家も素敵だった。半年ほどで作り上げたということに驚き、自分でつくってみるのもすごくいいなあと思った。

セミナーでは、商工会議所の起業に関する話をきけたことがとても参考になった。何から始めたらよいのかわからなくても、商工会議所へ相談しにいけば1人で悩まずに準備することができることを初めて知った。ひこね起業塾に参加してみたいなあと思った。そしてセレクトショップ「おんど」経営の福田さんの彦根暮らしの生活の話では、わりと自転車で生活できたり、どのあたりになにがあるとか、実際に住まなければわからない貴重な現地の情報を聞くことができ、住む場所の検討するのにとても参考になった。

彦根のまちを初めて歩き、ゆっくりと流れる時間と自分の時間を大事に生活できる、のんびりしたところがやっぱりいいなあと思った。彦根城はもちろんのこと、周囲に広がる歴史的町並みが非常に魅力的で、足軽屋敷を中心に様々なお店があり、それぞれのお店の方が生活を楽しみながら好きなことでお仕事をされている様子がとても楽しそうで1番印象に残った。お堀に続く町並みもゆったりとした空気が流れていて、散歩したりと自分が思い描くような、自分のペースで生活したいという思いにぴったりなところだと感じた。

もし彦根に移住したらと考えた時、副業からスタートして起業して、ゆとりのある自分のペースで楽しく生活を送りたいという目標はあるものの、実際どういうふうに実現させればよいのか？という悩みはつきない。雪の生活に馴染めるかどうかも不安だ。しかし、実際に彦根にきて彦根の人達や空気にふれ、親身に受け答えしてくださる皆様のおかけで、そんなに難しく考えすぎずにまずはできることからはじめていけばいいのかなと思えるようになった。昔の暮らしが息づくまちで暮らしてみたいという気持ちがますます高まった。

初めての移住イベントで緊張していたが、親切なスタッフさんの方々がお声をかけてくださったり、見学やセミナーでは親身にお話してくださったので、こんなところだったら移住してもすごく安心だなあと感じた。また、ネットでもある程度の情報は得られるが、見学会に参加したことでしか得られない情報がたくさんあった。自分の頭の中でイメージしていた彦根はもっと寒くて、車が必須だと思っていた。運転が下手なのでどうしようと考えていたが、自転車でも生活できることがわかり雪が積もることもそんなにないということだったので、移住のハードルがぐっと下がった。そしてなによりも移住先で相談や悩みをきいてくれる人がいることは大きな支えであり、移住をするときに1番大事なことだと思った。人前で話すのが苦手であまり質問できなかったが、また、いろいろな移住に関するイベントがあったら参加したいと思った。家づくりにも興味があるので、もしも漆喰などのDIY体験講座などがあれば参加したい。今回、大変有意義な時間をいただきありがとうございました。