<総 評>
応募作品は今年も 4点という少数ではあったが、昨年と一昨年に比べると、内容が向上しているように思われた。 小説の創作となると応募枚数も多くなるし、大きく構えて取り組むことになるので、応募者が限られてくるのは他市町と同じなのだが、文学を志す限りは、一人でも多くの人が創作へ挑戦をして欲しいと希望をしたい。 応募枚数が50枚もあるのだから、一遍を書き終わったらそれで良しとせずに、応募枚数ぎりぎりまで、内容をもっと充実するように膨らませるとか、物語の構成を再度考え直すなどをした推敲をすれば、更に更に読ませる小説になるのに………と、惜しまれる作品もあった。 いずれにせよ、文化には伝統のある彦根市である限り、伝統に恥じない優れた文学作品の創出を、市民一人一人が更に心掛けて欲しいことを切望しておこう。
(和田武子、瀬川欣一) |
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