<総 評>
今年は突然に高い水準の作品ばかりが集まりました。突然異変が突発したようでした。故に作品の優劣を決めるのに大変に戸惑い、全部を入選作品としたい、との誘惑に責められ続けました。以前に私は「舟橋聖一文学賞」を設けている彦根市だから、その名に恥じない高い水準の小説の応募を希望する、と書いた年もありました。その希望が今年は総てが叶えられました。
それ程にも優れた作品ばかりだったのです。
どの分野においても文学の水準は最近特に向上しております。小説もまたその通りで、文章を書きたいという人々が、全国的に急増してまいりました。平和と豊かさを象徴しているからなのです。そんな中で小説を書こうとするのなら、「小説とは何か?」の基本を学んで、一人でも多くの方々が小説への挑戦をして下さい。来年はもっと多くの作品応募があることを期待しております。今年の作品が、素晴らしい作品ばかりだったものですから・・・・・・・・・。
(瀬川欣一)
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