<総 評>
今年は、前年に較べて、投句数が少し減少した、これも矢張り、世相の不況が多少反映しているのかも知れないが、俳句愛好者の高齢化や、又、各地で催される俳句大会の増加で投句される方が迷われている結界などが考えられる。彦根は古い伝統に守られた、文化都市として、尚向上発展のために、今まで応募されていない同好の人々にもお誘いして、益々の発展を望んでいる。
作品に就いては、昨年も感じた事だが、どちらかと言えば、余りにも伝統的な作風が多く見られ、今一歩の前進を望みたい、今までに詠み尽された表現ではなく、是非新しい表現を試みて下さる様、期待している。
最後になったが、応募作品を整理して下さる、市当局の係の人の仕事が大変だったと思うが、おかげで選をする立場にとっては、とても有難く感謝している。
(いさを)
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