私は、川柳を創作するときに、左記のことを常に念頭に置いています。
　　自分の思いを
　　言葉で
　　川柳にして
　　相手に伝える。
　短詩形文芸としての川柳は、作者の思い、訴え、その他などの情報を読者に伝える方法の一つであります。情報を発信する側―作者から、情報を受信する側―読者へ的確に情報を伝えるために、作者は、言葉選び、言葉の組み立て、漢字の使い分けなどの外に、具象的または心象的表現、あるいは比喩〈直喩、隠喩、諷喩、活喩（擬人法）、提喩、換喩、引喩、声喩など〉を用いた表現などによって、言葉を有効適切に用いることに苦心しています。
　川柳を理解するために必要なこととして、私は、次のことなどをすすめています。
・できるだけ多くの川柳を読む。
・できるだけ多くの川柳を作る。
・できるだけ多くの川柳を投句する。
・川柳を批判してもらう―ひとりよがりを避ける。
・川柳に関することを読んだり聞いたりする―川柳についての知識を深める。
・川柳を考える―自分の川柳をめざす。

　「川柳は人間をうたうものである。」とは何回も聞く言葉であるが、何をどの方向から観るか、どんな言葉を使うか、という難題はどの分野においても同じであろう。
　説明句になっていないか？リズムはよいか、重複はないか、など十七音字の中で気をつけなければならないことはいろいろある。