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参加者レポート4

更新日:2025年01月20日

彦根市での旧中山道沿い町並み見学

見学会に参加するきっかけ

来年65才、2度目の定年を迎えるに当たり、今後の生き方として、農業を副業とした地方での暮らし(移住)を考えました。移住にまつわる数々の失敗談もある中で、その様なリスクを緩和するため現在の住まいである兵庫県西宮市での生活も確保しながらの2拠点移住を計画してたところ、交通至便な彦根市での移住見学会に参加の機会を得ました。

彦根(鳥居本地域)を訪れての感想・移住先としてみた彦根(鳥居本地域)について

「彦根市=彦根城とその城下町」くらいの感覚しか持っていなかったので、新鮮に映った部分も多かったです。旧中山道沿いの住宅は、一律に街道に面した間口から長く伸びた形をしており、昔の方たちの住まいに対する工夫が随所に見られ、建築士の方の説明と相まって、よく理解出来ました。

ただ、いざ移住先として考えた場合、農業志向の自分には、この様な広大な屋敷は必要ではなく、小さな農地を携えた小規模な住宅が相応しいのではないかと思われました。今回、内覧した住宅は、商店、飲食店等での起業を考える方向けの物件ではなかったかと考えます。

空家を外から見学する参加者たちの写真
参加者たちが空家の軒先で見学している写真

見学会に参加した後の彦根の印象

彦根市は仕事や観光で何度か訪れたこともありましたが、自分が知っていたのは彦根城を中心とした一部市街地だけだったことを認識しました。今回の「彦根ぐらし見学会」では、車での市街地移動の際、案内の方から車窓に映る景色にタイムリーな説明を聞くことが出来、彦根市の現在の状況などの理解が深まりました。また昼食会場では先輩移住者の方の実体験に基づく話では、ネガティブなことに対する懸念なども伺うことが出来、有意義でした。午後からの移住住宅の内覧では、建築士の方から、専門家の視点での住宅の選び方などをアドバイスいただき大変参考になりました。また、内覧住宅のあった鳥居本町は、旧中山道沿いの町並みで流石に江戸時代のものはないようですが、旧来からの日本家屋が立ち並び、街道沿いの宿場の雰囲気が漂っており、好感が持てました。

玄関前に提示された説明文
空家の内部を見学する参加者

見学会を通じてのご意見・感想

今回の移住見学会、彦根市役所の方、スタッフの皆さんのおかげでスムーズで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。僕が見たのは彦根市の極一部だとは思いますが、市域の理解は深まったと思っています。

今後としては、住宅内覧に小さな農地(家庭菜園程度)を含むものも入れていただくと有難いです。また、見学先として、地域の文化に触れられるところがあるとその土地の理解がより一層深まると思っています。例えば、特産の鮒ずしの製造を行っているところなどがあれば、食文化を含めた体験が可能かなと思います。移住を考えるにあたっては、その土地の地勢や利便性だけでなく、文化を理解することが何よりも重要だと考えるからです。