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<総 評>
春の市民文芸も第三十九回を迎え、今回は昨年よりも三十名多く句数にして九十句も多く募集されてきました。しかし入選句は諸般の事情により、どの部門も昨年と同一と云うことですので、厳選ということになっています。入賞・入選されました皆様には心からお慶び申し上げます。また惜しくも選外となられた方には、来年を期して下さいます様に・・・・・・・・・
応募されました句も、単に彦根に関する句のみでなく、旅をされて句帳に書き止められ、更に推敲された句をお寄せ下さいまして、楽しく鑑賞選句させていただきました。
応募される方々には、何らかの流派に属し、また属しておられない方もあるかと思います。無季の句を容認する流派もありますが、私は矢張り俳句の基本である有季定型、即ち俳句は季題を詠む十七字の詩であることを忘れてはならないと思います。無季の句も多少見受けられましたが、いつものように季重ねの句は少なかったのは、皆さんが俳句についてよく勉強された結果かと思います。来年は尚一層の佳句を拝見できるのを楽しみにしています。
(紫 水)
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