第57回(令和三年度)「彦根市民文芸作品」入賞者決定

更新日:2021年08月30日

 日ごろの文芸創作活動の成果を発表していただくことで、日本語の持つ繊細で美しく、情緒豊かな響きを再発見していただき、さらなる文芸活動の振興を図ることを目的に、「彦根市民文芸作品」を彦根市および近隣市町から広く募集しました。

 彦根市民文芸作品選者の審査を得て、この度入賞作品が決定しましたので、お知らせいたします。

 入賞者されました皆さま、誠におめでとうございます!

入賞者(敬称略)

  • 作者名は、雅号で掲載しております。
  • 一部表示できない漢字は、標準字体で掲載しております。
  • ホームページのシステム上、一部漢字変換できない語句があり、その語句についてはひらがなで掲載しております。
  • ホームページの都合上、横書きでの掲載となりますので、ご了承ください。
  • 詩、随筆・評論、小説の部門の作品については、タイトルのみの掲載となりますので、ご了承ください。

特選

俳句部門
作品 作者 市町名
効能に霜焼とあり箱古く 勝又 千惠子 西今町
ミモザの黄煙らす風の高さかな 大久保 豊子 佐和町
百幹の風の端正城の梅 石田 そとゑ 平田町
短歌部門
作品 作者 市町名
密やかに洞に潜める魚のごと八十路半ばの耐える巣ごもり 古池 陽彦 芹橋二丁目
リモートの暮らしは母と子でつくるシナモンクッキー春を告げをり 勝木 岩松 長浜市
川柳部門
作品 作者 市町名
ハイハーイ裏の畑でする返事 大橋 啓子 大津市
本当の夏を探しているジャンプ 河崎 章 東近江市
春うらら迷路の先に咲く笑顔 柳本 和子 清崎町
冠句部門
作品 作者 市町名
衣更え 新しい夏踊り出す 大塚 しのぶ 大藪町
粘り勝ち 待ちに待ったり母子手帳 小林 清次郎 東近江市
衣更え 大地の鼓動野の響き 荒見 金一 金沢町
詩部門
作品 作者 市町名
枇杷 谷 敏子 南川瀬町
えのころ草 谷口 明美 西今町
ぜいたく煮 やまかみ まさよ 西今町
随筆・評論部門
作品 作者 市町名
追憶の磯山射撃場跡 吉田 和治 大藪町
家族の絆 寺村 和子 後三条町
小説部門
作品 作者 市町名
「山の湯」の女 水沢 郁 野瀬町

入選

俳句部門
作品 作者 市町名
秋暑し大きな辞書の小さき文字 野口 成人 長浜市
周航船西日の湖を帰り来る 田口 洋子 本庄町
若者は風を着こなす更衣 西尾 辰之 米原市
伝説を湖畔に沈め余呉涼し 小泉 壽幸 東近江市
屋形船濠にのどけし艪の軋み 堀井 叔子 京町一丁目
ちちろ鳴くはざまの闇に寝落ちけり 樋口 満智子 長浜市
春灯やパズル解きゆく団地窓 平田 三栄子 東近江市
輩の半ばも逝きし孟蘭盆会 吉田 和治 大藪町
盤上の一手の乱る花吹雪 寺村 澄子 日夏町
はじまりは一粒の種春動く 前川 菅子 高宮町
渾身のさかあがり見せ卒園す 寺村 房子 日夏町
三番叟多賀の社の淑気かな 戸成 晴美 古沢町
短歌部門
作品 作者 市町名
わが魂を鎮めるごとく気づかひて母の寝息を確かめてをり 中山 敬一 野瀬町
思い出を輪切りにしたり刻んだりコロナ禍ひとり深夜目覚めて 大塚 しのぶ 大藪町
助詞ひとつ削るか否か迷うまに洗濯物は雨に濡れおり 高井 豊 正法寺町
淋しさに利く薬など見つからず飴玉ひとつ口にころがす 寺村 美惠 鳥居本町
早春賦口ずさみつつやわらかき春の陽射しに老いの身晒す 田口 敏子 本庄町
川柳部門
作品 作者 市町名
たくさん笑い何時の間にやらおばあさん 大谷 のり子 地蔵町
静かだなあ二人の会話もとぎれそう 野洲 令子 古沢町
やさしさを混ぜて発酵待っている 竹内 歌子 平田町
太陽とゾウさん連れた孫が来た 西村 孝子 近江八幡市
すぐ側の工場の音に励まされ 谷口 繁子 鳥居本町
黄昏の波がささやくひとり言 西尾 辰之 米原市
冠句部門
作品 作者 市町名
ひとり言 料理の手が舞うちらし寿し 畑中 道 中薮二丁目
ひとり言 弾む明日を春に問う 柳本 和子 清崎町
粘り勝ち 負けず嫌いも技となる 宮地 正子 岡町
粘り勝ち 頂点に立つ男の背 大谷 みつ子 田附町
ひとり言 作り笑いを返される 寺村 美惠 鳥居本町
衣更え 昔ながらの障子簀に 大菅 恵美子 日夏町
詩部門
作品 作者 市町名
時を経て今なお 真野 美栄子 古沢町
泥中の蓮 横谷 沙智 南川瀬町
一陽来復 水沢 郁 野瀬町
雲になったノンちゃん 楠亀 美恵子 芹橋一丁目
随筆・評論部門
作品 作者 市町名
美への願望 江畑 民子 後三条町
カマキリの引っ越し 田中 恵子 日夏町
虹は何色に見えますか? 北村 薫 小泉町
小説部門
作品 作者 市町名

該当なし

佳作

佳作につきましては受賞者多数のため、別途掲載いたします『第57回(令和三年度)彦根市民文芸作品入選集』をご覧ください。

選者(敬称略)

選者(五十音順)
部門 選者 部門 選者
俳句 北川 栄子、野瀬 章子、吉永 幸司 石内 秀典、尾崎 与里子、山本 英子
短歌 河分武士、宮本 照男 随筆・評論 野村 𡨁一、山口 育子、山口 一
川柳 青木 十九郎、重森 恒雄、峯 裕見子 小説 井上 次雄、杉山 啓志
冠句 柴田 遊児、西村 吟雪、安居 尚文

審査

今年度の審査については、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から合同審査会は行わず、各部門の選者の先生方でご調整いただいたものを事務局が取りまとめを行う形で行いました。

 

「彦根市民文芸作品」表彰式、市民文芸講座、部門別研修会

表彰式の様子

令和3年7月4日(日曜日) ひこね市文化プラザメッセーホールにて彦根市民文芸作品で特選を受賞された方を対象に表彰式を行いました。

市民文芸講座、部門別研修会については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止といたしました。

令和2年度に続き文芸講座、部門別研修会が開催を見送らせていただいたことになりますが、感染状況を見極めつつ来年度の事業についても継続してゆく所存でございますので、たくさんのご応募お待ちしております。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化戦略部 文化振興課

電話:0749-23-7810
ファックス:0749-21-3080

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