城山はチャートの山(海の時代)

更新日:2019年08月30日

 表門橋を渡ったところに料金所がありますが、そこを少し過ぎて坂道の登り始めで左側に赤っぽい岩が姿をあらわします。これが城山をつくっているチャートと呼ばれています。
 ガケの下に散らばっている岩のかけらを手にとってみると、少し重たいのですが手で砕けるほどボロボロになったりするものもあります。
 しかし、もともとは、とても固い岩なのです。昔は鉄と打ち合わせて火打ち石に使われていました。
 チャートは、今から2億年ほど前、このあたりがまだ海だったころ、今の赤道付近に住んでいた放散虫という目に見えないほど小さなカラを持った生物が死んだのち、長い間かかって海の底に積もり、岩になったものです。現在ここにチャートがあるのは地殻の移動によってここまで運ばれて来たからだと考えられています。
 肉眼ではとても見えませんが、電子顕微鏡という特殊な顕微鏡で見てみると、小さな生物の化石が見えてきます。

チャートの写真
チャートを電子顕微鏡で見た写真

電子顕微鏡写真

チャートの露出

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