照葉樹の宝庫

更新日:2019年08月30日

城山の西斜面には、シイ、ツクバネガシの林が見られ、東斜面には、タブノキの林が広がっています。

城山の照葉樹林は回復した自然林

彦根城が築城された後、城山はそのほとんどが、アカマツの林におおわれていたといわれています。
築城工事によって、城山のほとんどが丸坊主になったために、ときの城主(井伊直孝公)が全山にアカマツを植樹させたのです。
築城前の城山は、もともと照葉樹林だったのですが、人の手によってアカマツ林に変わり、自然の回復力によって、もとの照葉樹林に変わったところも見られます。

照葉樹林

希少価値のある照葉樹林

もともと西日本一帯は、縄文時代の頃から、照葉樹林におおわれていたといわれています。
しかし、家などを作るための材料に使う目的で切り倒したり、薪やすみをつくるための木に植えかえられたりして、だんだんと照葉樹林は少なくなりました。
さらに、昭和に入ってからより一層伐採がすすんだため、現在、その姿は、ほとんど影をひそめてしまいました。
このように数少なくなった照葉樹林が、自然の回復力によって、本来の姿に戻ったことは、二重の意味で希少価値があるといえます。

滋賀県の樹林の様子

滋賀県の樹林の割合

自然が少ないですね!

滋賀県の樹林の地図

もし、自然のままだったら、滋賀県は、たぶん、こんな姿…

もし、自然のままだったら、滋賀県は、たぶん、こんな姿…

二次林

シイ林やブナ林のような自然林が伐採された後にできる林。将来は自然林にもどる可能性がある。

シイの写真
ツバキの写真

照葉樹(常緑広葉樹)

テカテカのイラスト

葉の表面がテカテカとして、光沢があるので、このように呼ばれます。常緑広葉樹といっても、まったく葉が落ちないわけでなく、秋に落葉せずに、春、新葉と交代して古い葉が落ちます。ツバキ、クスノキ、カシ類、シイ類がこの仲間です。

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