<総 評>
応募点数は、二十点で去年と同じでしたが、若い人の作品や、はじめて応募された方の作品もみられ、うれしく思いました。情報が、はんらんしている中では、自分で考えて随筆などを書くということは、つい生活の片方に追いやられてしまうのではないでしょうか。
内容としては、回想や追憶を綴ったものもありましたが、今回は、日々の暮らしの中での人間を見つめたもの、今後の生き方への思いなどが多く見られました。
作品を通して、社会の変化に伴う、それぞれ感覚の変化も感じられ、一人一人の独特の観点を味わい楽しむことができました。
ただ事実を書き並べるだけでなく、作者自身の感慨が明確に表現されるとよいと思います。いつものことながら、やはり推敲が大切ですが、初歩的な表記、文章作法も謙虚に学んでいきたいものです。
小田輝子 |
|