市民文芸作品入選集
随筆・評論
中島 伸男、松室 孝慧、山口 育子 :選
 

特選
小野町   小野 和子
中藪一丁目   中村 速男
長浜市   森 和
 
入選
開出今町   掛田 洋子
犬上郡甲良町   上野 初子
佐和山町   松本 澄子
後三条町   三宅 春代
 
佳作
大藪町   雨森 昭夫
東沼波町   清水 節子
高宮町   細田 綾子
戸賀町   四ツ門 信夫


<総評>

 「書きたい」と思って文章を綴る。書きたいことは、自分で分かっているつもりでいる。
 しかし、その段階では「本当に書きたいこと」が何なのか、じつはまだ十分には分かっていないと思う。
 改めて読み返す。
 更にまた読み返す。読み返し修正を加える度に、「本当に自分が書きたいこと、訴えたいこと」が何であったのかが明らかになってくる。「あれも書きたい、これも書きたい」と欲張っていた文章の贅肉を思い切って削ぎ落とし、本当に訴えたいことをしっかり書き込む。
 うろ覚えの知識で文章を綴ってはいないだろうか。自信が持てなければ、せっせと辞書で調べよう。字句の間違いはもちろん、句点・読点の打ち方にも十分に気を配ろう。
 「推敲」の行き届いた文章はアピールのポイントが絞られていて、読者にも深い感銘を与えることができる。
 文章を綴ることは愉しくて、かつ、苦しい作業であるとつくづく思う。

(中島 伸男)


 
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