3月1日プレスリリース:令和5年度彦根藩資料調査研究会公開シンポジウムを開催します

更新日:2024年03月01日

このたび、彦根城博物館において、公開シンポジウム「殿様と家臣たちの日常―「側役日記」から見る井伊家10代直幸の政務―」を開催しますのでお知らせします。

趣旨

彦根城博物館では、令和3年度から5か年計画で、「殿様の日常生活」の解明を研究テーマとする彦根藩資料調査研究会を組織しました。本研究会は、国から文化芸術振興費補助金(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業)を受けて、外部の日本史研究者と共同で、井伊家当主(殿様)の生活実態の全体像の解明に取り組んでいます。
本研究会が主な分析対象としている史料が「側役日記(そばやくにっき)」(彦根藩井伊家文書)と呼ばれる、殿様の側近くでその政務活動を補佐した側役(彦根藩士)が記した業務日誌です。この日誌は、御殿の政務空間における殿様の行動を具体的に伝える重要な史料です。当館に約70冊が伝来し、このうち半数以上が井伊家10代当主直幸(なおひで)の時代に連続して作成されていることから、本研究会ではまず井伊直幸に焦点を当てて分析を進めてきました。
計画の3年目となる令和5年度はこれまでの成果を広く公開する研究会を開催します。研究会は、広く市民等も参加可能な場とするため、公開シンポジウムの形式をとります。テーマは「殿様と家臣たちの日常」です。政務をはじめとする殿様の行動は多くの家臣により支えられましたが、中でも家老や用人、側役や近習といった家臣が中核的な役割を担いました。本シンポジウムでは、彼らがどのように殿様を支えていたのかを「側役日記」から具体的に明らかにすることにより、御殿における「殿様の日常」に迫ります。
 

日時

令和6年(2024年)3月24日(日曜日) 午後1時~午後4時30分

タイトル・発表者

  • 「殿様と近習―そのはたらきを考える―」
    発表者:有坂道子氏(京都橘大学文学部教授)
  • 「殿様と家老」
    発表者:三宅正浩氏(京都大学大学院文学研究科准教授)
  • 「殿様と用人」
    発表者:渡辺恒一(当館学芸員)

会場・費用など

会場:彦根城博物館/能舞台正面見所
定員:100名(当日受付・先着順、受付は午後0時30分~)
受講料:500円

展示室の入室には別途観覧料が必要
一般500円[450円]、小・中学生250円[170円]
([]内は30名以上の団体割引料金)

関連企画

シンポジウムの開催に合わせ、「殿様と家臣たちの日常 ―家老・用人・側役―」と題して、シンポジウムで取り上げる古文書を当館展示室6にて展示しています。
(展示期間:令和6年2月17日(土曜日)~令和6年4月21日(日曜日)、3月18日(月曜日)・19日(火曜日)を除く)

関連ページ

報道資料

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 彦根城博物館 学芸史料課史料係

電話:0749-22-6100
ファックス:0749-22-6520

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